2005・三宅島ツーリング(8/5〜9)

雄山の噴火による全島避難から4年半。帰島が始まってから半年経過した島の様子は?
出発時のオドメーター:91,246km  出発時の所持金:111,210円+ハイカ5,950円

今回の書籍:
・墜ちていく僕たち / 今夜はパラシュート博物館へ / 工学部・水柿助教授の日常 / 六人の超音波科学者(森博嗣)
・闇の花道(浅田次郎)
・象が歩いた(日本エッセイストクラブ編)
・闇先案内人 上・下(大沢在昌)
・ひかりのあめふるしま 屋久島(田口ランディ)
・ミューズ(赤坂真理)
・ばたばたナース 泣かないもん!(桜木もえ)
・大極宮3(大沢オフィス)
・泣く大人(江國香織)
・アクアリウムの鯨(谷村志穂)
・いとしい和の暮らし(平野恵理子)

計15冊。下の3冊はGWの四国で読めなかったもの。今回は読むぞっ!

☆5日(金) 晴れ

19:00
伊勢原出発。途中でフィルム購入&給油。
東名が東京料金所先の事故で大渋滞。多少時間を食ったが、その分首都高がガラガラ!

20:30

竹芝桟橋のFTに到着。KLXをサクッと預け、乗船手続き。一応売店でガスマスクも買っておく。
近くのウェンディーズで夕食にしたのだが、あんまりな対応を受けてちょっと凹む。

22:40
出航!「ミューズ」を読んでいたらレインボーブリッジの通過を見過ごす。そのまま読後、寝た。

本日のオドメーター:91,307km(本日61km)  本日の残金:88,777円+ハイカ\4,200

☆6日(土) 晴れ

04:00
起床。さすがは夏、既に薄明るい。"御蔵島には寄港しません"の放送が入った途端に周囲は電話の嵐。って、みんな御蔵なのか!?

05:00
 
三宅島・三池港に到着。今日・明日とお世話になる"三宅島バーディ"の方が出迎えに来ていたので聞いてみると、ドルフィンスイムは明日に した方が良いとの事。こちらも練習(心の準備か?)が出来るので、その方が助かるのだ。もうチェックインできるそうなので、 島を眺めがてらバーディへ。ちょっと迷ったので電話で案内してもらい、無事到着。敷地内にバンガロー(洒落たものではないが)が建っており、 贅沢にも1人で1棟占領だ。朝食まで時間があるので「ばたばたナース」読後、ちょっとウトウト。

朝食。起床から既に3時間半が経過しているので空腹だ。ガスと交通規制について聞いてみると、通行規制はなく1周できるそうだ。
ただし高濃度地区は車の窓を閉めて通過するのみOKだそうで、本当はバイクが走っていいのかどうかは疑問なところ。幸いにも有臭のガス なので、感じたらアクセル全開で逃げればいいか(−−;)。

様子見で半時計に島を回ってみると、数箇所で妙な臭いが。これってガス?(←そうだった。)
  
所々に廃車や家電が積まれている。ガス&酸性雨の影響は強烈で、ちょっと信じがたい錆び方だ。
右は閉鎖中の三宅島空港。一見したところ普通だが、よく見るとそこら中の設備が腐食している。建物本体を除いては 大半が作り直しだろうね。

アカコッコ館。他に客はおらず閑散としているが静かでいい。鳥が何種類か見えたがアカコッコは見られず。誰もいじめないからか、 近寄ってもあまり逃げない。
出てから温泉を探してみたが、"ふれあいの湯"は営業している気配がない。裏手の東屋に集まっていた年配の方に聞くと、温泉自体が あまり出なくなった事もあり再開していないそうだ。やはりあれだけマグマが動くと影響があるのだろうか。隠れキャンプ(2006/10/1現在でも 野営は全島で禁止)を試みる人もいそうだが、風呂も入れないので止めといた方が無難でしょう。

11:30
 
1周し、正大ストア向かいの"潮騒"で地魚刺身定食のご飯大、\1,550。金目がうまい!しかし地魚でメジマグロが入ってるのも凄いな。


食後、今度は時計回りに1周。途中で旧阿古中学校(1983年の大噴火で溶岩に埋まった)と坪田中学校(校庭が廃棄物の集積所になっている)を見に行った。
坪田中はニュースで見てはいたが、自分の目で見ると衝撃。このツーリングの中で「普通の生活にまだ戻れない」のを最も強く感じたのが この光景だった。

神着のそば、海辺の園地で読書&昼寝。潮騒と蝉の声をBGMに「大極宮3」、「堕ちていく僕たち」読。暑さに耐え切れず宿へ戻る。

部屋で「ひかりのあめふるしま屋久島」読。
このあとプールでシュノーケリングの講習を受ける。何せ人生初のシュノーケル&フィンなのに加え、ここ数年はちゃんと泳いでもいないのだ。 むせたむせた。こんなんでイルカを見られるのか?

18:30
夕食はバーベキュー。同席は女性の2人組&男女1組。皆ダイビング客(そういう宿だからね)なので、話を聞いていると面白い。

23:00
「闇の花道」読後、就寝。明日は溺れませんように。

本日のオドメーター:91,416km(本日109km)  本日の残金:84,759円+ハイカ\4,200

☆7日(日) 晴れ

06:00
起床。風が涼しい。軽く体操後に朝食。早めにウエットスーツを借りて部屋で着てみるが、背中のチャックに手が届かず苦労する。結局 宿の人に上げてもらったのだ。

07:30
宿の1BOXに乗り込み出発。坪田中先の漁港?から計13人が乗船。御蔵までの約40分、トビウオがちらほら飛んでいた。重量を考えると 相当な速度で飛び出しているんだろうな。(補足:ちょっと調べたら飛翔中で50km/hくらい出ているらしい!)

と、余裕だったのはここまで。御蔵の直近まで寄ったところで「いたよ〜、入って下さい!」の合図。皆普通に飛び込んでいくので 思い切ってドボンと入ってみた。・・・ぐわぁ、水がっ!シュノーケルがストローになってる!!昨日の講習を思い出して必死で排水 するが不完全、吸い込む息が海水混じり。肝心のイルカは既に遠く、船からは「皆さん戻って」のコールが。何とか手すりを掴んで 上がれたが、傍から見たら溺れて救助された人にしか見えんだろう。

さて、間もなく2回目の合図。さっきよりは冷静に入ってみると、今度はすぐそばにイルカ!

大小のペアでしばらく周囲を回ってくれたのでじっくり写真も撮れた。いなくなって少し経った後、ふと海底を見るとイルカと並んで 潜水している人がいる。うーむ、きっと楽しいんだろうな。
喘息の調子が芳しくなく、エントリはこの2回のみ。それでもちゃんと見られた生イルカ、かわいかった!!


宿に着いたらえらく喉が渇いており、CCレモンとコーラを1本ずつ。一休みしてからKLXでGO!海中では散々だったが陸上は俺の世界だ!グローブを嵌めると 日焼けが痛いのが難だけどね。
伊ヶ谷で都道を外れ脇道を下りていくと、途中に茶屋らしき店を発見。"かき氷"の提灯に惹かれてイチゴ味をシャクシャクと。うまいっ♪
昼食がまだだったので正大ストアに寄り、カレーと唐揚げを買って海辺のベンチでのんびり食す。
プラプラと島内を走り、三池の園地にあった東屋でゴロ寝読書。考えてみれば高濃度地区なのだが、通り掛かった白バイ(いるんだ!)とパトカーにも 何も言われなかった。まぁ今のところは風向きが違うからね。匂ってきたらすぐ逃げるし。
「いとしい和の暮らし」「工学部水柿助教授の日常」を読み終えた辺りで「○×△地区で0.2ppmを超えたので屋内に入れ」旨の放送。 地名が聞き取れなかったが、撤収した。

17:45

ちょっと早めの夕食。量が多い!でもおいしい!
食事中に入った放送では坪田で0.6ppm、施設か地区外への避難勧告だ。やっぱり気を抜けないんだな。
部屋で「アクアリウムの鯨」を読んでいると、坪田でなんと5.4ppm!凄い・・・

22:30
今日は疲れたけど、面白かった。お休みなさい。

本日のオドメーター:91,468km(本日52km)  本日の残金:82,238円+ハイカ\4,200

☆8日(月) 晴れ

06:30
爆睡していたが蝉の大合唱で起こされる。朝食後に精算すると、\40,400!イルカ関連が結構したのだ。ま、かわいかったので良し。

オーナーさんの写真を撮らせてもらい、出発!お世話になりました!


半時計に1周し、本日の宿"スナッパー"に到着。案内された部屋は何と10畳・脱硫装置付!いいのか、こんな部屋を占有しちゃって。
よく見ると大半の窓や襖がコーキング剤で目止めされている。なるほどね。

信用金庫でちょっと資金を下ろした後、大久保浜の園地で「今夜はパラシュート博物館へ」読。錆ヶ浜の園地までひとっ走りするとちょうど 昼時になり、正大ストアで買ったそうめん(カップスープでつけ麺にした)とワカサギの唐揚げで昼食。あとはゴロゴロ。「泣く大人」読。
そうそう。三池周辺を通過した際、きついガス臭を感じるのとほぼ同時に息苦しくなった。ガス濃度チェッカとして使える身体であるのは判ったが、 動けなくなっては仕方あるまい。幸い数分走ったら濃い地帯を抜けたので、気管支拡張剤の吸入で回復したけどね。

18:30
スナッパーに戻り、夕食。俺様以外の泊り客は仕事らしいおっちゃん3名のみ。なるほど部屋を占有してても問題無いわけだ。しかしお盆休みで これだと大変だろうな。

メニューは鯵の塩焼き・鯖の竜田揚げ・ムロアジのサラダ・肉じゃがと豪華で、しかもうまい!

食後に壁を見ると、噴火〜帰島までの経緯が写真入りで貼ってある。この宿は一時帰島の状況をHPに載せており、それを見たからここを 予約したのだ。2000年夏の北海道ツーで洞爺湖温泉街を走った際に見た状景を思い出した。

部屋で「象が歩いた」読後、外に出て星を眺める。天の川がくっきり見えた。

本日のオドメーター:91,554km(本日86km)  本日の残金:59,401円+ハイカ\4,200

☆9日(火) 晴れ

06:00
起床。支度を終えて朝食後、出発。時計回りに1周しつつ、途中で菓子パンを購入。

初日のおやつに買って気に入ってから、毎日買っている。島内の筑穴製菓謹製で、"昔ながら"の表現が似つかわしい素朴なパン。 ジャムやクリームがしっかり甘く、でもしつこくなくて旨いのだ。
あとは錆ヶ浜の観光協会に寄り、パンフレットと地図をもらう。←もう数時間で出航ですが?
園地でちょっとゴロ寝した後、正大ストアでクサヤと牛乳せんべい他の土産を購入。クサヤは郵便局の集荷に間に合わないので、郵便局へ直に持ち込み クールゆうパックで無事に発送。最後の昼食はまた潮騒の地魚刺身定食。やっぱりうまいっ♪

12:30
今日の出航が三池港であることを確認後、船内用のおやつにまた菓子パンを購入。

途中の(株)伊豆緑産前にてヘルメットとガスマスクをつけたシュールなピカチュウを見つけ、一言断ってから写真を撮らせてもらった。 (三宅の植生回復に取り組んでいるとの事。ファイト!)
三池港へ戻り、KLXをコンテナへ収納。帰りは荷物を積んだまま載せてもらえた。

14:30
定刻出航。さらば三宅!
うぐいす&シュガーマーガリンのパン(勿論2個ある。1個に同居してたらそれはそれで凄いが)を齧りつつ、遠ざかる三宅を眺める。離れると 立ち枯れも目立たなくなり、いたって普通の南島なんだけどね。

「六人の超音波科学者」読。あぁっ、やはり15冊完読は厳しいか?

20:40
「闇先案内人(上)」を読み終えた直後、竹芝桟橋に到着。KLXを無事に受け取り、R246〜用賀から東名で伊勢原着が22:00。ただいま!

本日のオドメーター:91,722km(本日168km)  本日の残金:22,927円+ハイカ\3,150

                走行距離:476km   (平均105.8km/日。島だとこんなものだ。)
                使用燃料:18.76リットル
                平均燃費:25.4km/l
                総費用 :111,083円
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